投資と貯金は切っても切れない関係にあり、実はいわゆるタンス預金のように自宅に保管しておくような貯金を除けば投資にならない貯金は無いのです。
これはいったいどういうことかと言うと、重要なのは貯金が銀行に預けるものであること、そして銀行に預けると利子が付くことです。
投資というのは本質的に「誰か、もしくはどこかの企業に対して現金を渡して事業に使ってもらい、利益を上げてもらった後で自身が渡したお金に応じた報酬を得る」といったものになります。
そして銀行への預金として行う貯金は「銀行にお金を預けて運用してもらって利子を受け取る」というものになりますから、本質的には投資と変わらないのです。
ただ現実的には銀行への預金はほとんどの場合そうとはみなされないでしょう。
これはどうしてかと言うと、一般的な投資と比べるとリターンが非常に少ないからです。
実際に何に対して資本を投入するかによっても期待できるリターンの額は異なるのですが、銀行預金の金利の場合は0.010%程度、インターネットバンクで金利を高く設定している場所でも0.200%にしかなりません。
0.200%であっても1万円入れて付く利息はたった20円、仮に100万円を一年預けていても受け取れるのはたった2000円です。
こうしたことを考えると貯金と言うのはあまりにもリターンが少ないのです。
一応銀行預金の場合はペイオフによって1000万円までの預金保護が保証されているため安全性は極めて高いのですが、一般的な投資と比べるとリターンが少ないことは事実です。
理屈で言えば銀行預金も投資であるとは言え、こうしたことによって貯金は投資とは別物と扱われていることが多いのです。